支部報紹介 2008年9・10月号(Vol
237) より
季節の鳥 キジバト (ハト類ハト科)
年間を通して探鳥会で名前の挙がるお馴染みの鳥ですが、繁殖については意外に知られていないのではないでしょうか。本によると、木の枝に枯れ枝を積み重ねて浅い皿形の巣を作り産卵は4〜6月が中心だが1年中にわたって記録され卵数は2個、抱卵日数は15〜16日、巣立ちまでの日数も15〜16日との事。
幸い今年我が家のサザンカの繁みで営巣するのを観察できました。オス、メス共働きでバタバタと枯れ枝を運んでいたと思ったら、いつの間にかひっそりと抱卵していました。2週間の間ひとときも巣を離れず飲まず食わずと思える程でしたが1日に1,2度オス、メスが交代していました。やがて1羽のヒナがかえりました。これまたひっそりとして、親が1日に1,2度来てピジョンミルクを与える時以外は置物のように身動きひとつしません。外敵に気取られないように注意しているのだと思います。残念ながら巣立ちの瞬間を目にする事は出来ませんでした。
この丁度1ヶ月後に、2日かけて2個の卵を産み抱卵を始めていますので、今度は巣立ち迄見届けようと楽しみにしています。
川村研也
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