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支部報紹介 2008年7・8月号(Vol
236) より
季節の鳥 ライチョウ (キジ目ライチョウ科)
撮影 2008/05/02 立山
鈴木智丈
真夏の暑さから逃れるためと、お花畑での高山の鳥や植物が見たくて標高3,000m級の山に良く出かける事があります。晴天のもとシナノキンバイやハクサンイチゲ、コバイケイソウの咲き誇る中でイワヒバリやルリビタキが鳴いているのを聞くと本当に幸せな気分になります。ここまでは気持ちよく晴れているときの話ですが、山はいつも晴れているわけではありません。今までの山行も振り返ってみると晴れと雨は50%、50%だと思います。雨が降ったり霧が出ていると、高山植物もろくに見ずただ頂上に向かって黙々と歩くだけになります。そんなとき決まって現れるのがライチョウです。夏の時期は可愛い雛を連れているときも多く、また人間のそばまで近寄ってくるので肉眼でもしっかり見ることができます。
昨年度の総会で南アルプスでの生息状況を研究者の方から伺う機会がありましたが、南アルプスでも激減とは言えないまでもだんだん個体数が減少したと聞きました。人間の影響が大きいものと思いますが、ライチョウの生息できる自然環境がいつまでも維持できることを願わずにはいられません。暑さを吹き飛ばすため、冬装束のライチョウの写真をお届けします。
片桐和雄
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