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支部報紹介 2007年5・6月号(Vol
229) より
季節の鳥 ホトトギス (カッコウ目カッコウ科)
祭りの音 過ぎた夜には ホトトギス
私の住んでいる浜松市中沢町は市街地に近く交通量が非常に多いところですが、山手側には浜松城公園、牛山公園、墓地、四つ池公園方面へと続く、シイの林が細々と残っていて、それなりに野鳥も楽しめます。5月の夏鳥の渡りの時期には、早朝、オオルリ、キビタキの声が楽しめることもありますが、朝が苦手な私は、家の中で吸わせてもらえないタバコを持ちながら、外で夜の鳥を楽しんでおります。中でもホトトギス。毎年、浜松祭りの終わりのころから上空を鳴きながら通過していくのを耳にすることがあります。カッコウの仲間の中では、夜も鳴くのはホトトギスだけ。夜のうちから、つがいになる相手を捜しながら飛んでいるのでしょうか?
カッコウの仲間といえばなんといっても託卵です。違う種の巣に卵を産み、雛はいち早く孵り、他の卵を突き落とし、自分より小さな親に育ててもらう、なんとすさまじい習性か。
ホトトギスはウグイスの巣に、そっくりの茶色の卵を産み落とすそうです。それでもウグイスの数が減って世の中、ホトトギスだらけになる訳ではないので、託卵はそんなには成功しないのですね。 (中本)
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