支部報紹介 2006年7・8月号(Vol
224) より
季節の鳥 メボソムシクイ (ヒタキ科 ウグイス亜科)
毎年夏になると高山に登る機会が多くなります。
涼しいところできれいな高山植物や山の鳥を観察しながらの登山は私の最大の楽しみです。
高山帯での鳥の代表と言えばライチョウやイワヒバリとなりますが、アプローチの森林ではクロツグミやメボソムシクイの囀りを聞きながらの歩行となります。
ほとんどの山行きは前夜泊か早朝着の時が多いのですが、夜が明ける頃から彼らは囀り始めま す。「チュリチュリ チュリチュリ」と囀るメボソムシクイは日中は少し静かになりますが夕方の
下山のころになると、またいっそう元気に囀ります。
この囀りを聞くたびに、何十年も前に初めて尾瀬に行ったとき、私がお金をほとんど持ってい ないのに「銭取り 銭取り」と追いかけてきたのを思い出します。
(片桐和雄)
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