日本野鳥の会 遠 江 支 部   


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 支部報紹介  2004年1・2月号(Vol 209) より

 季節の鳥  ホオジロガモ(カモ目 カモ科)  

 

 新 年は毎年カモの調査でにぎやかに幕が開く。種類ごとにお定まりの羽衣に身を包んだカモの集団が厳しい冬の湖面に彩りを添え、湖は一斉に花が咲いたような賑いをみせるこの時期。そのカモの群の中でもやや異色な存在が、シンプルで、清楚なイメージがあり、それでいて少々おどけた顔をした、このホオジロガモなのだ。
英名は「金色の目」。ただし「金目」はこの鳥の専売特許にあらず、他の潜水ガモにも存在する。一体どこを見ているのかよくわからない、焦点があるのかどうかも定かでない黄金の眼差しは無表情で、体形はおもちゃのようでもある。まるでデコイが浮かんでいるようにもみえる。そしてもうひとつのホオジロガモの特徴として有名なのがいわゆる「おむすび形の頭」である。たしかにこの形はユニークで愛嬌があることは間違いないのだが、顔の真ん中で光る鋭い目が、ただの可愛らしさと少し異なる不思議な雰囲気を醸し出しているようだ。やはりこの鳥のポイントは目が支配しているといえるのかもしれない。
ホ オジロガモのディスプレイは一見の価値がある。思いっきり頭と首をのけぞらせて頭を背中にくっつけ天を仰ぐ。そうするとちょうど体の中央付近に、アピールポイントとなっている頬の白斑が現れ強調される、といった具合にある。体色の白と黒の配置もまた実にはっきりしていて爽快である。ただくれぐれも真似だけはしないほうがよいと思われますので、いちおう念のため。

H.O