日本野鳥の会 遠 江 支 部   


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 支部報紹介  2003年9・10月号 (Vol 207) より

 季節の鳥  エナガ(スズメ目 エ ナガ科)

 「暑さ寒さも彼岸まで」と昔からよく言われます。しかし、近年は異常気象のせいか10 月でも真夏日を記録することも・・。
で も自然界では、着々と季節は移り変わっているようです。お彼岸の頃になると、誰が告げるわけでもなく申し合わせたかのようにヒガンバナが咲き、空も夏の雲から秋の雲へと移りゆきます。そして鎮守の森でも、少しずつカラ類が群れを作り始めます。群れとしてはシジュウカラを中心として2 〜3 種類で構成、またはシジュウカラのみエナガのみといったような構成が多いようです。一番圧巻だったのがエナガの構成で数は20 〜30 羽はいるでしょうか、体は小さくても群れると大きくミツバチの巣移りを思わせるほどの迫力で頭上を通過するのには息を呑みました。時として彼らの群れにコゲラやメジロまでもが加わることもあります。                                       そ んな中でも好きな鳥がエナガです。特に美声の持ち主でもなく「ジュルル、ジュルル」と喉で鳴いているような声だけど、なんとも愛らしい姿や動きが心をくすぐります。今年生まれた若鳥を従え、家族?で木から木への移動。エサ採りの訓練を兼ねつつ、冬に向けて体力増進のためたくさんの虫などを食しているのでしょう。ゆえに、一本の木に留まっている時間が長いようです。若鳥たちは兄弟でじゃれあいつつ色々な物に興味を持ち、遊びながら体で覚えているのだと思います。ところが、親は「早くついて来なさい」と催促。親も大変だが子もがんばっているのです。
鎮 守の森では一年で一番彼らとの距離が短くなるこの季節、私は若鳥たちに冬に備えてがんばれよ」とエールを送るのです。

                                         (masa )